今回はこんなお悩みにお答えします。
まず結論を言うと、新しいことに挑戦したいならゴール設定がすべて。
ゴール設定が正しく出来ると、見える世界が変わります。
僕自身の話をすると、もともと大企業の技術者として漠然と働いていましたが、自分のキャリアのゴールを見つめ直した結果、今ではUIデザイナーにキャリアチェンジして楽しく働いています。
新しいことに挑戦して達成するために必須の考え方と行動を、コーチング理論から説明したいと思います。
新しいことに挑戦したいならゴール設定がすべて
みなさんはゴール設定を正しく出来ていますか?ゴールと聞くと「挑戦したいこと」「達成したいこと」と思うかもしれません。
しかし、本当のゴールと言うのは安易に、適当に決めるものではないです。
ゴール設定とは
コーチング理論ではゴールとは「自分がどうしても成し遂げたいこと」です。
現状の自分から計算して設定するのではなく、未来のなりたい姿を現状の外側に設定するのがゴールです。
例えば、「今年は仕事でA評価をもらったから、来年はS評価を目指そう」のようなものはゴール設定とは言えないのです。
「日本の英語教育を変えて日本人みんなが英語を話せるようにしたい」のようなぶっ飛んだものがゴール設定です。
なぜゴール設定が大事?
ゴールを設定すると見える世界が急激に変わり、行動も変わるのでゴール設定は最重要です。
なりたい自分像をリアルに想像することで、昨日まで見えなかった景色や情報が入ってくるので、行動も変わるわけです。
意識が変わると行動が変わるのは、多くの人が経験したことがあると思いますが、これはスコトーマの原理が働いているからなんです。
スコトーマとは脳内のフィルターのようなもので、日々私たちは自分が見たい・知りたい情報のみをフィルターを通して得ており、それ以外は実は見えていないのです。
例えば、筋トレにハマっている人のSNSの検索画面には筋トレや食事の投稿ばかりになっているのは、まさにスコトーマの原理が働いているからです。
具体的なゴール設定の仕方
ゴールはさまざまな分野に多く作った方がいいとされています。
これをバランスホイールというのですが、仕事、趣味、健康、ファイナンス、家族、生涯学習、社会貢献、人間関係といった多くの分野において現状の外側にゴールを設定します。
ゴールを多く設定する理由は簡単で、人生のゴールは1つだけじゃないからです。
ものごとが上手くいくこと・いかないことが起こるのは当然なので、ゴールをまんべんなく設定することで補完し合えるため、メンタルを維持しながらゴールに近づけます。
あとは、現状の外側にゴールを設定するのですが、ポイントは「誰に何と言われようと達成したいこと」を考え抜くことです。
新しい挑戦が上手くいく人と上手くいかない人の違い
新しい挑戦が上手くいくヒントを3つ紹介します。是非、取り入れてみてください。
正しいゴール設定【目的と手段】
ゴールが目的ではなく手段になっていないか確認しましょう。
先ほど、ゴールは様々な分野に出来るだけ多く、そして現状の外側に設定すると書きました。
もし設定したゴールが何かの手段だった場合は、得られる目的をゴールに設定すればいいだけです。
仕組み化【精神論で頑張らない】
正しくゴールが設定できていても、気分が乗らないときは多々あります。
その予防として、行動の仕組み化を進めましょう。
「朝2時間、勉強する」というアクションプランはやめましょう。
「朝7時にカフェに行く」「毎週土曜に志が合う友達とカフェで会う」といった行動スケジュールを立てましょう。
あとはif thenプランという習慣化のテクニックを使って、「カフェに行ったら勉強する」という風にすれば、勉強が習慣になります。
他にもテレビを捨てる、作業部屋をつくるなどして、誘惑や障害を事前に排除するのも一つの方法です。
とにかく精神論で頑張ろうとしないことが重要だったりします。
未来志向でコンフォートゾーンをずらす
聞きなれない言葉かもしれませんが、コンフォートゾーンをずらすことでゴールを達成する行動だけを取ることが出来ます。
コンフォートゾーンとは自分が心地よいゾーンのことで、人間は無意識にこのゾーンの中で行動を取ってしまいます。
つまり、コンフォートゾーンから出てしまった場合、人間は自然とコンフォートゾーンに戻ろうとします。
そして、ここで残念なお知らせです。
新しいことに挑戦すると言うことは従来のコンフォートゾーンから出てしまうため、自分の無意識が新しい挑戦を拒絶してあなたをコンフォートゾーンに戻してしまいます。
なので、新しい挑戦が上手くいかないのは人間の本性によるものなので、あなたが悪い訳ではなかったりします。
では、どうすればいいか。
コンフォートゾーンをずらします。
自分がゴールを達成している姿を思い浮かべて、その自分が普段行っている行動や思考を書き出しましょう。
それを毎日見たり、声に出したり、実際に行動するということを積み重ねていくとコンフォートゾーンをずらすことが出来ます。
新しい挑戦の進め方
ゴール設定の方法と達成の方法について書きましたので、ここまでをまとめます。
新しい挑戦において最重要なことはゴール設定です。バランスホイールと呼ばれる様々な分野において、現状の外側にゴールを設定しましょう。
ここでの注意点として、「設定したゴールが何かの目的になっていないか」、「誰に何と言われようが達成したいことなのか」を確認しましょう。
②未来の自分を想像
ゴールを達成している自分を思い浮かべて、その時の自分が普段行っている行動や思考を書き出しましょう。
未来の自分の姿をよりリアルに感じるためにも、行動や思考は具体的であればあるほど良いです。
③未来の自分の行動を仕組み化する
先ほど書き出したゴール達成時の自分の行動や思考を、毎日見たり、声に出したり、行動に起こして自分のコンフォートゾーンを変えましょう。
コンフォートゾーンを変えるために、精神論だけに頼らずに行動を仕組み化して習慣にしましょう。
今回は以上です。新しいことに挑戦したいときに大事なゴールの考え方と進め方を解説しました。