【思考力大全】仕事が上手くいく10個の思考力まとめ

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悩んでいる人
これからの時代は思考力が大事ってのは分かるけど、なんだか抽象的で何から始めていいかわからないな。
具体的にどういう思考力を身につけたらいいか教えてほしい。

 

今回はこんなお悩みを解決します。

これからの時代に特に重要な思考法をまとめてみました。

自分が気になるものからチェックして身につけていきましょう。

 

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なぜいま思考力なのか?

 

これから思考力が大事と言われる理由はたくさんありますが、ここでは3つ挙げます。

課題解決から課題発見へシフト

最近、よく言われているのは課題解決より課題発見・課題定義の力です。

その理由は本質的な課題解決が上手くいっておらず、モグラ叩きの課題解決になっているからです。

個別課題への対応になってモグラ叩きになってしまうのは、課題設定が間違っている可能性が高いです。

そして課題設定を間違えるのは個別の課題を抽象化して本質的な課題を発見するという思考力(抽象化力)がないからです。

今やネットでググったら課題解決の方法が溢れている時代になっています。

そして課題が発生したら、思考停止で個別課題の解決策をググって調べるだけなので、本質的な課題解決に至らないケースが多くなっています。

自動化とAI時代の到来

今まで以上に、新しいこと・価値を創造する力がこれからの時代は必要になります。

2015年に発表されている野村総研とオックスフォード大学の共同調査によると10〜20年後には、今の仕事の約50%がロボットやAIに置き換わると言われています。

つまり、考えずに単純作業だけしか出来ない人の仕事は奪われるということです。

ロボットやAIが得意とするのは繰り返し作業や過去のデータを使って計算することです。

なので、人間に残されている仕事は課題そのものを発見したり、新しい価値を創るという思考力を必要とする仕事です。

知的生産の質と効率の向上

労働人口の減少という問題があるため、1人1人の知的生産の質とスピードを上げる必要があります。

その知的生産の質と効率を向上させるには、思考力を上げるしかありません。

しかしながら、日本の教育システムの問題で日本人は自分で考える力が不足している感じですよね。

というより思考力を上げるという以前の問題で、考える習慣がない人が多数という印象です。

以上の理由からも分かるとおり、これからは思考力の時代です。

と言いつつも、思考力は暗記ものではないので、この記事を読んだら身に付くものではないです。

コツコツと実践して身に付けるしかないので、ぜひ今日から思考する習慣をつけましょう。

 

【チェックリスト】身に付けたい10個の思考法

 

今の自分がどんな思考法を身に付けるべきかのチェックリストを作成してみました。

本来は○○思考という枠にとらわれずに総合的なに思考力を上げることが大事だと思います。

しかしながら、何から手を付けたらいいか分からない人も多いと思うので参考にしてみてください。

思考法一覧

思考法 おすすめの人
アート思考 観る力をつけて課題発見したい人
デザイン思考 ユーザーニーズから課題解決したい人
メタ思考 客観的な判断をしたい人
アナロジー思考 新しいアイデアをつくりたい人
具体⇄抽象思考 課題発見から解決までしたい人
論理的思考 合理的な判断をしたい人
直感的思考 スピード重視で進みたい人
本質思考 最小限の行動で成果を出したい人
数学的思考 課題を解明したい人
クリティカルシンキング 鋭い洞察力を持ちたい人

 

思考力を説明していきます

 

アート思考

対象課題定義をしたい人

アート思考は自分の観点で世界を捉え、自分なりの答えを持ち、問題を提起する思考プロセスです。

昨日の正解が今日の正解でなくなるかもしれないVUCA時代では、答え探しを永遠とし続けていては心身ともに疲弊します。これからは自分なりの答えを創るアート思考が大事になってきます。

使い方

  • 対象物に対して、自分が見たもの、感じたことを下調べせずにアウトプットしまくります。
  • 対象はニュースや読書、アート、音楽など何でも大丈夫です。

 

デザイン思考

対象ユーザーニーズから課題発見と解決したい人

共感・問題定義・創造・プロトタイプ・テストという5ステップを通してユーザーの課題を解決する思考プロセスです。

最近では、デザイナーが創業メンバーだったり、重要ポジションを担っていることも多く、デザイン思考の重要性が広く認知されてきています。

使い方

  • 共感:
  • 問題定義
  • 創造
  • プロトタイプ
  • テスト

メタ思考

対象客観的な判断をしたい人

俯瞰して自分のこと、周りの出来事を観察して客観的な考えを持つ思考です。

情報で溢れる社会だからこそ、情報を鵜呑みにせずに常に客観的に判断するメタ思考が重要になって来ています。

使い方

  • 自分の行動や感情すべてを意識に上げる習慣を付けます。
  • 幽体離脱のような感覚を持ちながら自分自身を上から眺めるイメージで、自分が今どんな気持ちか、それは何故なのかと考えてみましょう。

アナロジー思考

対象新しいアイデアをつくりたい人

共通する類似性を見つけることで、ある分野のアイデアを他の分野に応用して新しいアイデアを創る思考です。

アインシュタインは以下の名言を残しています。
「独創性の秘訣は、自分がどこからそのアイデアを思いついたかを隠しておくことである。」
これはまさにアナロジー思考そのものですよね。

使い方

  • 具体⇄抽象の思考を磨きましょう。
  • 別分野の具体的なアイデアを抽象化して本質を捉え、今度は自分の分野に応用できるように具体的なアイデアに変換します。

具体⇄抽象思考

対象思考の基礎を学びたい人

具体の共通要素から抽象概念を見出したり、逆に具体例を考えたりする思考です。

抽象化能力が高い人は一見関係ないものごとの関連性を見つけるのが上手なので、
学習スピードが速い、アイデア出しが得意、本質課題を見つけるのが上手です。

使い方

  • 抽象化:具体事例を要素分解をすると共通要素を見つけやすくなります。
  • 具体化:その共通要素をベースに連想ゲームすると新しい具体が見つかります。

論理的思考

対象合理的な判断をしたい人

筋道を立てて考えるという思考プロセスです。

AだからBだよねという感じで主張と理由をセットにします。ビジネススキルの基礎といった感じです。メール、口頭での報告、プレゼンなど誰かに説明するときなど、無意識レベルで使います。

使い方

  • 思考の際は「つまりどういうこと?」と自分に問いかける癖をつけましょう。
  • 誰かに説明する際は結論を先に言った後にその理由を説明してあげましょう。

直感的思考

対象スピード重視で進みたい人

直感的思考はその名の通り、ひらめき優先の思考です。

大事なポイントは論理は無視しろというわけではなく、後付けでも良いというスタンスです。注意なのは、直感力はその人の経験や論理力という土台に成り立っているので、土台が出来ていない人の直感は危険という事です。

使い方

  • まずは沢山の経験と論理的思考を身に付けましょう。
  • 後付けでもいいので直感でひらめいた後は論理を後付けするようにするのが無難です。

本質思考

対象最小限の行動で成果を出したい人

本質を捉え、本質に関係することだけに集中してアクションする思考です。

課題やゴールを明確にして、それに関係ないことはとにかくNOと言います。本質的なことしかしないので仕事時間が減ります。

使い方

  • NOと言える勇気が大事です。
  • 言いにくい場面もありますが、論理的思考を使ってしっかり周りの理解を得ましょう。

数学的思考

対象考え抜く力を養いたい人

未知の問題を解決したり、ゴールを達成する手段を導くための思考プロセスです。

数学と聞くと計算したり解法を暗記すると思いがちですが、それは間違いです。数学という学問は未知の問題を解明すること、つまり新たな定義を創ることが本質であり、証明に使う数式は問題を解明したことをみんなに知らせるための言語ツールということ。

使い方

  • 誰かの解法が自分の解法と同じとは限らないので、とにかく自分で考え抜きましょう。
  • その行為自体が数学的思考です。

クリティカルシンキング

対象考えが浅いと言われる人

多角的な視点をもって物事を捉える思考プロセスです。

メタ思考に視点をたくさん加えるといった感じです。クリティカルシンキングができるようになると、考えの幅と深さが広がります。

使い方

  • 多重人格者になり切りましょう。「こんな時、あの人ならどう考えるか」と自問してみてください。
  • あとは「裏側では何が起きているのか?」「これで得しているのは誰なのか?」といった自問自答もクリティカルシンキングする上では有効です。

今回は以上です。
ざっくり思考法の概要だけをお伝えしたので、個別の詳細を近々解説したいと思います。

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